歯根破折の治療法と費用|接着修復・意図的再植術|たかはし歯科医院 口腔外科

治療法・費用

他院で“抜歯”と宣告された歯(歯根破折・重度クラック・外傷・難治性感染など)に対し、
接着修復・意図的再植・外科的歯内療法・咬合再設計を統合し、症例に応じて骨再生療法(GBR/骨補填/メンブレン)も併用して、
どこまで“機能させて”残せるかを設計します。


治療フロー(適応・禁忌・手順)

適応(保存が期待できる例)

  • 破折線が根尖に未到達、または到達しても処置可能範囲
  • 機能的歯根長が確保可能/歯周支持2/3以上見込み
  • 咬合再設計で初期負荷を軽減できる

相対禁忌

  • 全周性の深部クラックで封鎖不可能
  • 広範囲の骨欠損で支持喪失(※再生併用で可逆性があるか個別評価)
  • 対策不履行の重度ブラキシズム/全身的禁忌

治療手順

  1. CT+マイクロ診断:破折線・骨欠損・洞/神経近接を三次元評価
  2. 除染 → 封鎖可否判定
  3. 接着修復意図的再植外科歯内の選択
  4. 必要時:骨再生療法を併用(GBR/骨補填/メンブレン)
  5. 軽負荷咬合+ナイトガード → 3か月評価 → 維持モード

A. 接着修復(マイクロ下)

目的:破折線の清掃・処理・封鎖+補強。
要点:乾湿・視野・静止の3条件を満たす環境設定/術後の咬合微調整で再破折リスクを低減。


B. 意図的再植術

無外傷的抜去→根尖・破折部を直視下で根本処理→再植。
材料:MTA/バイオセラミックで逆根管封鎖。
術後:初期安静・軽負荷咬合・固定・段階的負荷。


C. 外科的歯内療法/ヘミセクション

  • 外科歯内(逆根管/歯根端切除):直視下で感染源除去と封鎖
  • ヘミセクション/分割:臼歯で機能維持のため根分岐を選択的に処置

D. 骨再生療法(GBR/骨補填・メンブレン)

骨が大きく溶けている/膿の袋(嚢胞)が大きいから抜歯と宣告されたケースでも、
感染源の徹底除去と骨再生療法(GBR/骨補填/メンブレン)の併用で、支持骨の回復を図りつつ保存を目指せる場合があります。

適応例

  • 広範骨欠損/大きな嚢胞:病変掻爬→骨補填材+メンブレンで骨誘導再生
  • 上顎洞関与:洞粘膜保護+感染除去+耳鼻科連携で洞炎リスク最小化
  • 隣在歯の骨吸収:病変境界の制御+同時再生で隣在歯支持骨を維持
  • 神経近接:CT評価+低侵襲操作で神経損傷リスク低減
  • 湾曲根で再植不向き:術中角度・再植窩を調整し、外科+接着+咬合統合で保存

費用・期間(目安)

区分 内容 費用の目安
接着修復 破折線の清掃・封鎖+補強(マイクロ) 15〜70万円
意図的再植 無外傷抜去→処置→再植(逆根管封鎖) 15〜70万円
骨再生 GBR/骨補填/メンブレン(範囲で変動) 上記に加算・個別見積

通院回数:多くは2〜10回で(重症例は追加)。
成功の鍵:術後の清掃・咬合・定期メンテ
再破折や再感染があっても寿命を延ばす=時間を買う価値があります。


FAQ(骨吸収・洞関与・神経近接・湾曲根)

Q. 骨が大きく溶けています。治療できますか?

A. 多くは可能です。感染源除去+骨再生併用で支持骨の再構築を図ります。

Q. 上顎洞まで及び、蓄膿症だから抜歯といわれました。

A. 洞粘膜保護+低侵襲操作+耳鼻科連携で洞炎リスクを最小化し保存可否を判断します。

Q. 隣の歯まで骨吸収し、抜歯といわれました。

A. 境界コントロール+同時再生で隣在歯の骨も守ることができます。

Q. 神経が近くて治療できないといわれました。

A. CT解析で安全域を設定し、神経損傷リスクを低減して治療します。

Q. 根が強く曲がっているから再植できないと断られました。

A. 角度・受容窩を術中調整し、接着・外科・咬合設計を統合して現実的保存を目指します。


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